特別賞:静岡商工会議所(静岡県)

概要

静岡商工会議所では、第1次中期行動計画(2011~2013)の「地域づくり」・「観光誘客の支援」において、「静岡市特有の産業観光や体験型ニューツーリズム等、新たな観光メニューづくりの開発・商品化を支援する。」を策定し、産業観光を中心とするニューツーリズムの開発、商品化を目指すための作業部会「しずおかニューツーリズム開発WG」を設置した。さらに、静岡商工会議所の広報誌の観光・飲食部会特集にて、「静岡ならではの産業観光」にて、静岡市の産業観光についての特集を掲載した。また、静岡市(行政)が策定した「観光戦略(平成22~31年度)」においても、産業観光が6つの重点戦略の一つに数えられている。
静岡市は2003年に、江戸時代に駿府と呼ばれ徳川家康の城下町として栄え、商業及び茶業、木工業、ホビー等の地場産業は発展した旧静岡市と、清水港臨海地区に多くの企業が立地し発展した旧清水市が合併し、2005年に政令指定都市となった。その後、2006年に蒲原町、2008年に由比町とも合併した。
この合併により産業観光資源が拡大し、特に「茶」、「マグロ」、「ホビー」、「桜えび」は静岡市の戦略的観光資源として位置づけられている。
これらの資源を踏まえ、消費者ニーズ、また産業観光の受入先企業の意識醸成や商品化を図るため、過去3回((1)ビジネスマンの「静流」産業観光ツアー(2)「静流」夏休み!親子de工場見学&体験ツアー(3)「静流」ビジネスマンの産業観光&体験ツアー)を実施するとともに、静岡商工会議所の会員事業者360事業所に「産業観光の受入に関するアンケート調査」を実施し、今後の受入先の発掘の参考とした。
現在は、静岡商工会議所 観光・飲食部会「しずおかニューツーリズム開発WG」が静岡市の「産業の観光化」、「観光の産業化」、また、多様な産業観光資源を活用し「産業観光のテーマパーク化」を目指し、事業展開を行っている。
このWGにおいて、(1)産業観光の受入先企業を発掘するため、随時、情報収集を行う。⇒(2)現地調査を実施。⇒(3)受入が可能な企業について、モニターツアーを実施。⇒(4)旅行業者等と受入先企業の検証を行い、受入可能先となる。⇒(5)「静流」観光マップやHP等にてPRを行う。⇒(6)商品化
今後の方向性と展望としては、静岡商工会議所と静岡市観光シティ・プロモーション課、公益財団法人静岡観光コンベンション協会、しずおか体験教育旅行、着地型旅行業者等の観光関連団体との連携を図り、「産業の観光化」、「観光の産業化」を目指し、産業資源の宝庫である静岡市ならではの産業観光を商品化し、地域経済の一助としていく。
また、世界文化遺産として登録された「富士山」や構成資産である「三保松原」は、景観としても素晴らしいが、「富士山×産業観光」、「三保松原×産業観光」として、富士山と静岡市の産業観光を絡ませることで、静岡市の観光誘客策として、キラーコンテンツになると思われる。富士山が世界文化遺産に登録されたことによる効果を最大のフォローウィンドに世界各地からインバウンドを誘客し、静岡市の地域経済活性化及びまちづくりに寄与していく。

評価

女性ビジネスマン(ビジネスウーマン)をターゲットにお茶、マグロ、ホビー、桜エビ、富士山など静岡特有の資源に加え、グルメやスイーツ、花などを組み合わせ、プログラム化している点が斬新である。
これらの資源を組み合わせ、ターゲットを明確にしたモニターツアーの実施により、顧客の満足度を高めていることは評価できる。
産業観光の受入先企業を発掘するため、随時、情報収集を行うことにより、ツアー内容の見直しを図り、魅力的な商品造成に結び付けるというPDCAサイクルを取り入れている点が評価される。
合併により広域に展開する資源を、それぞれの特性を活かして『静流』として旨くとりまとめている。ターゲットとして女性ビジネスマンに絞り込んだ点もユニークで素晴らしい。

世界文化遺産富士山と清水港ベイクルーズ

<世界文化遺産富士山と清水港ベイクルーズ>

駿府匠宿(駿河和染)

<駿府匠宿(駿河和染)>

漁師料理(ゆい桜えび館)

<漁師料理(ゆい桜えび館)>

前田金三郎商店(お茶工場)

<前田金三郎商店(お茶工場)>

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