経済産業大臣賞:大阪糖菓株式会社(コンペイトウ王国)(大阪府八尾市)

産業観光の活用の経緯と現状

製造メーカーだけではお客様の生の声が届かない、モノを作っているだけでは発展しない、金平糖というお菓子だけが持っているその特殊な製造工程と歴史を皆様に広く知って頂きたい、そのような思いから「見て・聞いて・作れる体験型空間」というキャッチコピーを掲げ、平成15年にコンペイトウミュージアム(観光サービス業)を開設した。規模の小さな堺プチミュージアムにはじまり、同年秋には八尾本社にもミュージアムを開設。金平糖の手作り体験の他、工場内の見学も可能であり、職人の大変さや金平糖への熱い思いを体感することができる。 平成24年には福岡にも開設し、多い年では3店合計で、2万5千人もの人が体験教室を利用している。社長や会長、スタッフが奇抜なキャラクターに扮することで、メディアにも注目されており、国内外に金平糖の知名度を広げている。体験教室はすべて有料であり、平成25~28年の観光売上は全体売上の1割以上を占めている。
ミュージアムの開設は周辺地域の発展にも寄与しており、地域の観光関連団体とも協力し、地域活性につながる活動にも取り組んでいる。また、金平糖というお菓子自体の普及にも尽力しており、今後はコンペイトウ王国のお城のような更なるワクワクドキドキを提供できるようなミュージアムを作り、金平糖の更なる普及に努めたいと考えている。

評価

・日本文化体験を目で見て、作って楽しめる丁寧なプログラム、手づくり工房のスタイルを基本とした事業運営をしており、地域を代表する産業観光になっている点を高く評価したい。
・日本の伝統菓子である金平糖の希少価値を生かした取り組みとして興味深い。単にコンペイトウミュージアムによる集客だけでなく、他の観光地との連携により経済効果を生み、次世代の人材育成にも繋げている。今後、インバウンドの誘致やさらなる他企業との連携等により地域活性化に貢献されることを期待。
・一企業の実践する「産業観光テーマパーク」のファンタジアを感じる。
・金平糖というユニークな食材、王国の登場人物など物語性に富んだコンテンツである。信長とのかかわり、堺という歴史都市との連携から、さらに多くのストーリーが生まれそうで楽しみである。

若手職人の育成、技術継承

<若手職人の育成、技術継承>

キャラクターに扮したスタッフたち

<キャラクターに扮したスタッフたち>

マレーシアからの団体客来訪

<マレーシアからの団体客来訪>

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